60代からのピアノ〜認知症予防へ〜

ピアノは本当に脳にいいの?母の認知症予防の為にピアノの先生である筆者がピアノを教えている母の記録です。

水曜日

今日の幸子さん(母)のレッスン。

まずバーナムから

付箋の66はメトロノーム表示です。
ちゃんとメトロノームを使って練習していたようですが、結構ずれてましたので、

『合ってないのわかる?』
と聞くと、

「なにが?」
メトロノームとずれてるの』

「ああ、そこね。わかんない」

という訳で、深追いせず一緒にメトロノームに合わせながら片手ずつ一緒に弾いて、最後もう一度両手を弾いてもらうと、8割合うようになったので合格。

2曲目はグルリット

これは結構弾きなれてきて、まずまず弾けるようになってきたのでこれも合格。
スラーの切れ目のブレスを先週しっかりやってみたのですが、やはり自力だと難しいようでした。
でも毎週しっかりやり過ぎると、嫌になるので今週はこれでOK。

次は音程の問題。これは別に出来ても出来なくてもピアノを弾く事には直接関係ないのですが(あくまでも母レベルの話)、問題を解く、という行為そのものが頭の体操になるのでなんとなく続けています。

今週は100点。
よし。

そして聴音

1問目はシンコペーションのリズムで、同じパターンが繰り返されるもので出題。
一つ決めているのはド〜ソの範囲のみの音を使うこと。
これはそんなに苦労せず出来ました。

で、2問目。
あまり慣れていない八分音符の連続から始まる曲なので、速さに面食らい
「何がなんだかわからない」

うん。だよね。

私は一回のレッスンで、一つ山場を作るようにしています。
今週はピアノをあまり突き詰めず、さらっと終わらせて、聴音で難しいものを取り入れて悩んでもらいました。

何度も指を折って数えて、の繰り返しでなんとかクリア。

これは疲れたようなので、最後のリズム練習は簡単なものを2問。

あ。途中でもう一つやってた事がありました。
ピアノの椅子に座ってもらい
私が目の前でドの音を鳴らすと
「ドレミファソ」と瞬時に言う練習。

レだったら「レミファソラ」

つまり最初に提示した音から5つ順番に「ひと息」で「しゃべる」練習です。

滑舌も悪くなってきてるので、お口の体操になる事と、瞬間的に5の言葉を頭の中でまとめて口に出す、というのは結構頭を使います。

今日は全部で約40分。

レッスンが終わった後、二人でゆっくりお茶を飲んだりするのですが、いつもカミカミの言葉が多い母ですが、レッスン直後は喋りが少し流暢になります。

効果あるんだなといつも感じます。