60代からのピアノ〜認知症予防へ〜

ピアノは本当に脳にいいの?母の認知症予防の為にピアノの先生である筆者がピアノを教えている母の記録です。

16分音符のリズム打ち

16分音符ってこれです。

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「タタタタ」っていうの。速いの。

これが、うちの幸子さんは本当に苦手でいまだに苦手。

私はこういう速い音符(連符という)の時は言葉にあてはめてやることにしている。

4つあるから「しろくま

しろくま」で一拍。

 

しろくま」と言いながら手を4回叩くのだが、口と手が合わない。というか、口と手がずれてることがわからない。口で発する言葉と手の動きが結びついていない。全く初めての作業に幸子の脳と手の神経が驚いているのがわかる。

「今できないのは当たり前だけど、意識だけはしていて。そのうち少しづつ結びついていくから」と説明する。

このフレーズは幸子の時には特に良く使う。これは5年経った今だからこそ立証できる。本当に少しづつ結びついてくるのだ。

幸子本人も「できるようになると思わなかった」とよく言う。

幸子曰く

「最初の頃は本当に何がなんだかわからなくてあんた(私のこと)が速くタタタタやってるのは聞こえてはいたけどぼんやりだった。今は一つ一つタタタタが聞こえるようになってきた」という。

そうか。「ぼんやり」だったんだ。

聞こえるようになってきてよかった。