16分音符ってこれです。
「タタタタ」っていうの。速いの。
これが、うちの幸子さんは本当に苦手でいまだに苦手。
私はこういう速い音符(連符という)の時は言葉にあてはめてやることにしている。
4つあるから「しろくま」
「しろくま」で一拍。
「しろくま」と言いながら手を4回叩くのだが、口と手が合わない。というか、口と手がずれてることがわからない。口で発する言葉と手の動きが結びついていない。全く初めての作業に幸子の脳と手の神経が驚いているのがわかる。
「今できないのは当たり前だけど、意識だけはしていて。そのうち少しづつ結びついていくから」と説明する。
このフレーズは幸子の時には特に良く使う。これは5年経った今だからこそ立証できる。本当に少しづつ結びついてくるのだ。
幸子本人も「できるようになると思わなかった」とよく言う。
幸子曰く
「最初の頃は本当に何がなんだかわからなくてあんた(私のこと)が速くタタタタやってるのは聞こえてはいたけどぼんやりだった。今は一つ一つタタタタが聞こえるようになってきた」という。
そうか。「ぼんやり」だったんだ。
聞こえるようになってきてよかった。